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長勝寺付近、鎌倉方面からJR横須賀線の踏切を渡るとすぐ、この標柱（大巧寺の住職が建てた様です）が目につくと思います・・・ココから2車線道路ではなく線路沿いの裏道を進んで行くと右側にあるのが日蓮乞水です・・・
すぐ近くに銚子ノ井があります・・・どちらも隠れる様にひっそりと在しています・・・
有名な小坪のお化けトンネルがすぐ近くにありますが、こっちの方が何か怖いです・・・別に心霊スポットでもないのに何なんでしょうこの感じ・・・忘れ去られた古い物って何か重苦しいです・・・
往時は険しい名越切通を越えてきた人達の喉を潤す場所として貴重な存在だったと思われます・・・
【新編鎌倉志】には以下の様にあります！
【日蓮乞水】（附鎌倉の五水）
日蓮乞水は名越の切り通しの坂より、鎌倉の方一丁半許り前、道の南にある小井を云ふなり。
日蓮、安房の國より鎌倉に出給ふ時、此の坂にて水を求められしに、此の水俄に涌き出けると也。水斗升に過ぎざれども、大旱にも涸れずと云ふ。甚だ冷水也。
土人の云。鎌倉に五名水あり。曰く金龍水・不老水・餞洗水・日蓮乞水・梶原太刀洗水なりと。
日蓮さんが安房から鎌倉に来た時、この坂で水を求めた所いきなり水が湧き出たとあります・・・
『鎌倉に五名水あり！』と紹介していますね・・・
日蓮さんが地面に杖を突き刺したら水が湧いて出た・・・と、何かの本で読んだ記憶が・・・
どんな干ばつでも涸れる事はなかったとか何とか・・・それがココの事かは定かではありませんけど・・・
【新編鎌倉志】の基である【鎌倉日記】には『小サキ井ノ様ナル所アリ（中略）今ハ跡バカリアリ。』
とあり、この頃にはすでに廃れていた事をうかがわせます・・・
宝永2年（1705）日蓮乞水に石製井筒や蓋、石碑をつくるための勧進をした日演も、その頃の様子を『田畠の間から湧出する清水は田地の用水と交じり足洗水となっている・・・。』と嘆いている（鎌倉日蓮大菩薩乞水之源起：長勝寺文書） |
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しかし喉が渇いた時、地面を突っつけば水が出るなんて便利でいいですね・・・自分も地面突っついてファンタオレンジとか出してみたいです・・・遠足でも水筒要らずですよ！
でもそこら辺でファンタが湧いてたら商品価値が下がって販売元は大変でしょうね・・・ |
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近くにある安国論寺の妙法桜には、湧水と関係あるのか知りませんが、日蓮さんが突き刺した杖がそのまま根付いて桜の木になったという言い伝えがあります・・・
この山桜は市指定の天然記念物にもなっています！
何年か前に住友林業と協力してこの桜のクローンを作る事に成功したとか・・・
で、そのクローンは東日本大震災でぶっ壊れた日蓮宗のなんたらって寺の復興に使うって話でしたが、その後どうなったんでしょうか・・・？ |
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妙法桜の石碑でーす！・・・桜はどうしたって？
自らの足で実際に見に行く事を勧めます・・・
『ふ～ん・・・』って感じですよ（笑）
安国論寺は結構楽しめる寺だと思います・・・市指定天然記念物の山茶花（さざんか）、鎌倉三海棠のひとつに数えられる海棠(かいどう)、その他もろもろ・・・隣の妙法寺も廻れば結構お腹いっぱいになりますよ・・・ |
ちなみに鎌倉三海棠は妙本寺、光則寺、安国論寺にあります・・・ピンクの花がキレイです！
まだ若木ですが海蔵寺の海棠も勢いがあっていいですね！
関係ないですが花の写真撮ってるオジイちゃんって、釣り人が着てる様なポケットがいっぱい付いてるベストの着用率が高いですね・・・別にいいんですけどね・・・
杖と海蔵寺の話が出たので殺生石の話を・・・主人公は海蔵寺開山の心昭空外（源翁禅師）です・・・
鳥羽上皇が宮中で宴を催していた時の事でした・・・突然屋敷が地震の様に揺れ、ハベらせていた玉藻前（たまものまえ）が金色の光を発すると、近くにいた上皇は気絶してしまいました・・・
そしてそれ以来重い病にかかってしまいます・・・なんと玉藻前は九尾狐の化身だったのです！
狐だとバレた玉藻前は当然逃げますが那須野原で射殺されてしまいました・・・すると天皇の病も治ったとさ・・・
めでたしめでたし・・・ところが那須野原で殺された狐の霊は石となり、触れるとあらゆる生物が死に至るという殺生石として恐れられる様になりました・・・
そこで源翁禅師（げんのうぜんじ）の登場です！持っていた鉄の杖で会心の一撃を加えると石は砕け散り、以後災いもなくなったのでした・・・おしまい。（コチラも参照してみて下さい）
この時に使った鉄の杖が金槌の様な形をしていたので、金槌の事をげんのうという・・・って話もあります・・・
なんか無性にファンタオレンジが飲みたくなって、さっきコンビニに行ったけど置いてなかった・・・悲しい（T_T） |
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