ブログ 神奈川県立近代美術館タイトル
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趣味のひとつとして美術館巡りをする自分ですが、最近は中々訪れる機会が無く、若干アート欠乏症です・・・
そろそろ何処かでアートを補充して置かないと鬱になりそうです(笑)

てな訳で、近場の美術館へ行ってみる事にしました!
何処に行くか悩みましたが、最近トンと訪れる機会が無い神奈川県立近代美術館鎌倉に決定!
鶴岡八幡宮境内の平家池の畔に建つ美術館です!
入館料は¥700・・・ついでに鎌倉巡りも出来るし使い勝手の良い美術館です!・・・でも自分はあまり行かないです(笑)
鶴岡八幡宮結婚式 鶴岡八幡宮に着くと何やら人だかりが出来ていました!
何じゃらホイ(古いなぁ)と思って覗いてみると結婚式の真っ最中でした・・・
観光客が皆写真を撮っていたので自分も釣られて撮ってしまいました・・・
全く知らない人の結婚式の写真を撮ってどーすっぺか?
利用価値が分からないので取り敢えずこのページに貼って置こう・・・みたいな感じです(笑)
しかし目立ちますねぇ・・・皆が見てます・・・
ほとんど晒しモン状態ですね(笑)・・・まぁ、鶴岡八幡宮でやればこーなりますわなぁ・・・
舞い上がってる新郎新婦からすれば、道行く赤の他人までもが自分達の新たな門出を祝福してくれている・・・
みたいな事を思っているんでしょうね・・・おめでとう!・・・2回目があるなら今度は元八幡でやってね(笑)
元八幡の折れた標柱 元八幡といえば、先日前を通ったんですが・・・
あのステルス機能付の見付け難い標柱が根元から折れていました・・・ポッキリと・・・
恐らく車か何かがぶつかったんでしょうね・・・
でも、折れた事で以前より視界に入り易くなりました(笑)
このままにしといた方がいいんじゃない?
建ってた時よりも確実に目立ってますよ!(笑)

鶴岡八幡宮で式を挙げるといくら掛かるんでしょうね?
気になったのでちょっと調べてみたら安かったです・・・ネームバリューを考えるとコスパは高い!
一番安いプランで1、2、7、8月という参列者への気配りゼロな季節に執り行えば¥189.000で済む様です・・・
衣装、美容、写真、アテンド、人力車が付くプランでも¥350.000でOKの様です・・・
どのプランにも衣装、美容、アテンドは付くみたいですね・・・それより人力車ってどこまで行ってくれるんだろう?(笑)

披露宴会場は鯉之助、かいひん荘、幻董庵、華正樓、プランデルブ、鎌倉パークホテル、レグリーズ、リッチョーネ・・・
ミシュラン店舗は幻董庵とプランデルブですね・・・自分は華正樓の肉まん食べたいなぁ(笑)
披露宴で肉まんは出ないか・・・でも美味いんだよなぁ・・・マジで・・・

そーいえばこないだ長谷の華正樓に肉まん買いに行ったら、店頭で蒸かした肉まんを販売していました!
自分は華正樓は店頭で熱々の肉まんは販売していないと思っていたのでビックリです!
土産用しか販売しないというのが華正樓のポリシーだと思っていたのでホントにビックリ!

どーでもいいけどリッチョーネで披露宴なんて出来るのかな?・・・二次会で使うならいい店だけど・・・
結婚式の話は置いといて美術館へ行きましょう!
鶴岡八幡宮 神奈川県立近代美術館入口
参道の左側に入口があります・・・もっともコチラは裏口で、一応正面入口は馬場小路側になります!
現在鎌倉館では『光のある場所』と題して岸田劉生、川端実、松本陽子、内田巌、藤牧義夫、内藤礼などの作品約80点を、『光の現れ』に焦点を当てて紹介し、近現代美術にみられる多様な現実感の在り方についての展示を行っている様です・・・
別館ではロダン関係の展示をやっているみたいです・・・ロダンもいいなぁ・・・でも今回は鎌倉館にしよう!
神奈川県立近代美術館1 神奈川県立近代美術館2
ひとつ気掛かりな事があるんですけど、それは取り敢えず置いといて正面入口に向かいましょう!
神奈川県立近代美術館3
軌09(中島幹夫)
神奈川県立近代美術館4
BELT(清水九兵衛)
こんな感じで屋外展示されているオブジェもいくつかあります・・・『軌09』って何なんだろう?・・・意味分からん・・・
神奈川県立近代美術館5 神奈川県立近代美術館6
え~と・・・気掛かりだった事とはこれです・・・アイヤぁ~休館日だったアルヨ(笑)
何となくそんな気がしてたけどさぁ・・・ちゃんと調べて来れば良かったなぁ・・・別館も休みだろうなぁ・・・
失敗したなぁ・・・テキトーな自分の性格が招いた事態ですから誰も責める事は出来ません!
くそぉ~・・・マジかぁ~・・・ムカツクけど怒りの持って行き場が無い・・・さっきの新婚さん、今すぐ離婚しろぉ~!(笑)
神奈川県立近代美術館7 もしくは隕石に当たるか、トンビに襲われろぉ!

なんて事を考えちゃぁいけませんね・・・
あるがままに事実を受けとめてポジティブに行きましょう!

てな訳で今回は美術館の建物を愛でましょう!
御存じ無い方もいらっしゃると思いますが、この建物もかなり有名な建造物なんですよ!
眺めているだけで十分アートの補充になります!
ポジティブポジティブ・・・いやぁ~休館日で良かったなぁ!・・・自分以外誰もいませんよ!・・・当たり前ですけど(笑)
まぁまぁ、取り敢えず建物を見て行きましょう!・・・良い建物ですねぇ~!
今日は『鎌倉探訪』ならぬ、テレ朝の『渡辺篤史の建もの探訪』な気分で行きましょう!・・・民家ではないですけど・・・
神奈川県立近代美術館8
テラスです・・・鎌倉館の1階は彫刻展示のスペースになっていて、それはこの空間へと繋がっています!
平家池に降り注ぐ陽光が反射して、天井部分にユラユラと揺らぐ光の波を作ります・・・イイ感じです!
まさに今回の『光のある場所』というコンセプトにピッタリな空間ですね・・・
池の水が汚いのは御愛嬌!・・・何だかワニとか潜んでそうな色ですが(笑)
臭くはありませんから、あまり気にするのはやめて置きましょう・・・

自分の友人でひとりセレブな奴がいるんですけど、そいつの自宅の駐車場がまさにこんな感じです・・・
海沿いの小高い丘陵地帯に家があるんですけど、駐車場の床部分にに10cmくらい水が張ってあり、そのまま海に繋がっている様な意匠となっています・・・
天井部分もこんな感じで光の波が揺らいでいて、スゲー明るい(眩しい)空間になっています・・・

車のタイヤが通る部分だけに敷石があるんですけど、車を買い替える度に脱輪して水に突入するらしいです(笑)
金持ちには金持ちなりの悩みがあるんですね・・・
神奈川県立近代美術館9 平家池のアオサギ
平家池の外周に沿ってちょっと歩いてみます・・・中島にはアオサギがマッタリと寛いでいました・・・和むなぁ・・・

太鼓橋を挟んで向かい側の池は源氏池と呼ばれていて2つあわせて源平池と呼ばれています!
当時、源氏池の中島の数は3(産)、平家池は4(死)だったそーですが、さて現在はどーなんでしょう?
答えは御自身の目でお確かめ下さいまし(笑)
また、源氏池は源氏の白旗・・・平家池は平家の赤旗に因んで紅白の蓮が植え分けられていた様ですが、現在はシーズンになると紅白入り乱れて咲き誇ります!
ボート 平家池
『八幡宮』と書かれたボートがありました・・・これで中島に渡って雑草取りとかするんでしょうか?・・・乗りてぇ~!
ボート使わなくても池に張りだした木をツタって行けば中島まで行けそうです!
でも、足を踏み外して池に落ちたら、ワニにパクッと噛まれるかも知れませんね(笑)
神奈川県立近代美術館10
池の対面からだとこんな感じの眺めになります・・・白が映えますねぇ!
右側にあるのは新館ですが、耐震に問題があるそうで現在は閉鎖されています・・・

2階部分は絵画の展示スペースになっていますが、テラスに面した場所にはビナコテカという喫茶店があります!
ビナコテカとは総合的な収集展示を行うミュージアムに対し、絵画のみを収集展示する美術館に対して使われる事がある単語です!・・・2階は絵画だよって主張でしょうか?(笑)
平家池を見下ろせる気持ちの良いスペースになっていて、リラックマ状態になれます・・・

とまぁ、外観はこんな感じです・・・中々お洒落な造りでしょう?
それもそのハズ、この建造物は近代建築の雄、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)の弟子である板倉準三の手による物なんです!
平成11年(1999)には、DOCOMOMO(近代建築に関する建物・周辺環境の記録と保存)と呼ばれるNGOが選定した、
『日本の近代建築二十選』に選ばれ、日本の近代建築を代表する建造物として世界的にも知られています!
現在は追加を重ね150の物件が選定されていますが、ココ以外の板倉氏の作品も数件選ばれています・・・
身近な所では新宿駅の西口広場でしょうか・・・
LC2 ル・コルビュジエって誰やねん!
という美的センサーに乏しい方もいると思います(笑)
でもこのソファは見た事ありますよね!?
そーです、これは彼の作品であります!
1928年に彼が作製したソファで、現在も色褪せる事なく様々なシーンを演出し、その存在感をアピールし続けます!
グランコンフォール(Grand Comfort、『大いなる快適』)と名付けられたこのソファはLC2の通称で多くの人に愛されています・・・彼の家具はどれも魅力的です!
上の写真は自宅の1室ですが、自分も愛用させて頂いてます(笑)・・・スクウェアなフォルムですが飽きが来ません!
ちなみにローテーブルも彼の作品です!・・・このセンスにはやられますね・・・素晴らしい!

とゆーのは冗談で、ローテーブルは自分のDIY作品です!(笑)
一応コンセプトは『光と影』・・・ポアステイン3度塗りで、総製作費¥3.000くらいです!
何だかんだでダラダラと2ヶ月くらい掛かりました・・・スプレー使えば2日間で完成する様な代物ですけど、ハケ塗りに拘ったが為に予想以上にメンド臭い事になってしまいました・・・穴の所が凄ぇー塗り難かったっス!
でも、塗り斑が多少のビンテージ感を醸し出しています(笑)・・・もぅ造りたくないッス・・・ホント大変だったなぁ・・・

上野公園にある国立西洋美術館本館はル・コルビュジエの設計です・・・弟子の坂倉準三、前川國男、吉阪隆正も協力したそうです・・・

話を神奈川県立近代美術館に戻しまして・・・
この美術館は1951(昭和26)年11月17日に、我が国初の公立近代美術館として開館しました・・・
1966年には新館が増築され、1984年には別館が、そして2003年には葉山館がオープンしました・・・

つまり現在、神奈川県は鎌倉館、別館、葉山館と3つの近代美術館を所有しています!
しかし、一番歴史の古い鎌倉館は2016年3月に閉館する見通しとなっています・・・
何故に閉館するという話になったかというと、御存知の通り鎌倉館は鶴岡八幡宮境内に建っています・・・
つまり、神奈川県は鶴岡八幡宮に金を払って土地を借りているって事です・・・

で、その借地契約が2016年に切れるって訳です・・・財政難の神奈川県は契約更新はしないという方針です!
まぁ、別館と葉山館があるんで作品の収蔵等に関しては全く問題ないそうです・・・
しかし、問題はそこではなくて、契約を打ち切る場合は更地にして返還しなければならないという事!
更地にするという事は建物は全て撤去されるという事です!
日本の近代建築を代表するこの建造物をぶっ壊すって事です・・・巷では存続を望む声も多々挙がりましたが、こればかりは当事者同士の問題です・・・
『契約を打ち切るなら更地にしろ!』と鶴岡八幡宮が言えば、神奈川県は従うしかありませんね・・・
そーゆー約束らしいですから・・・

どーなるんだろうと思っていたら、先日の新聞に記事が載っていました・・・
鎌倉館の存続に向け耐震、改修を行う為の事前調査費用として¥1.581万7.000掛かるらしいんですが、
その内の¥750万を鶴岡八幡宮が負担するという物でした・・・ほぼ半分は出す感じですね・・・

鶴岡八幡宮側も鎌倉館の建造物としての価値には理解がある様で、この分ならば閉館したとしても建物は残り、何かしらの施設として再利用されそうな雰囲気ですね!

ただし、鶴岡八幡宮の境内は国指定の史跡になっている為、工事には国の許可が必要の様です!
また鎌倉館の地下1m地点には遺跡があるので、工事する際にはこれを傷つけない様に行うのが前提!
メンド臭いし金掛かりそうですね・・・鎌倉は遺跡の上に建っている様な街ですからホントメンド臭い・・・
それ以前に、遺跡の上に建てちゃったって事実も豪快ですけどね(笑)

やっぱ工事費が嵩みそうだから更地にするか・・・なんて事にならない事を願うばかりです(笑)

おまけ


紅葉稲荷社 【気になる墓地】のページおまけで、どーやってお参りするのか分からない紅葉稲荷社を紹介しましたが、平家池の外周を歩いていてある発見がありました・・・
何と裏側から入れる様です!(笑)

柵の一部が扉になっていますね・・・普段の整備等はココから出入りして、例祭の時だけ掘りに簡易的な橋を架けるって事でしょうか・・・橋造っちゃえばいいのに(笑)
でも、渡れたら渡れたで危ないかも知れませんね・・・
お参りしに来た老人が前を通る車に引っ掛けられたなんて事態は容易に想像できます!
結局、今のままでいいのかも知れません・・・恐らくこのスタイルは今後も続いて行く事でしょう・・・

話変わりますけど、自分は横大路(三ノ鳥居前を東西に走る通り)を通るのが嫌なので朝比奈方面から北鎌倉へ向かう様な時は鶴岡八幡宮流鏑馬道を通る事が多いです・・・
だって横大路は道幅狭いし、観光客多いしで、自転車だと凄いストレス溜まるんですよぉ!

で、今回なんですけど、珍しく三ノ鳥居から自転車を押して境内に入ろうとすると鶴岡八幡宮の警備員に、
『境内に自転車を停めますか?』って聞かれました・・・そんな事聞かれたのは初めてです!?
『近代美術館に行きます』と答えると『そーですか』・・・で、会話は終わりです・・・つーか休館日だって教えてくれよ(笑)

用事を済まして帰ろうと思いましたが、ふと、東側の入口にいる警備員はどーなんだろう?・・・と考えます!
いつもの様に素通りなのか、はたまた声を掛けられるのか?・・・気になります!気になり出すと止まりません!
メンド臭いですが馬場小路に出て横大路を通り、築山稲荷の所を左折して東側の入口を目指します!
そして入ります!・・・すると、

『境内に自転車を停めますか?』・・・えっ・・・何で?・・・いつもは素通りじゃんかよぉ!
『いいえ、横切るだけです』と答えると・・・『そーですか』・・・で、会話終了!

何なんでしょう?・・・自転車の駐車規制が強化されたんでしょうか?・・・それとも今日だけ特別な理由で厳しかったんでしょうか?・・・まぁ、鶴岡八幡宮なんかに自転車停めませんけど、もし自分が『ハイ!』と答えていたら、どんな言葉が返って来たんでしょうか?・・・どーでもいいけど気になります(笑)
イサム・ノグチ あ、そーそー鎌倉館の中庭にはイサム・ノグチの作品がありますよ・・・『コケシ』です(笑)
彼の家具も人気ありますよねぇ・・・

鎌倉では北大路魯山人の離れに住んでいたそうです!
魯山人の星岡窯は山崎にありましたが、現在その母屋は茨城県笠間市に移築されて春風萬里荘となっています!

つーか家に帰ってから鼻水は止まらないし、目は痒い・・・
ついに今年も来たか・・・花粉大将軍が!・・・キツイなぁ・・・チキショーかかって来いやぁ!おらぁ!(笑)

おしまい
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