ブログ 野村総研1
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以前から気になっていた場所がありました・・・バス亭【梶原】のすぐ横・・・野村総合研究所
入り口からは坂道が続いているのが見えるだけで、その全貌を伺い知る事は不可能・・・おまけに守衛が常に目を光らせているのであまりウロウロするのも宜しくない状況・・・潜入するにはまず守衛を何とかしないといけません!

う~ん・・・痺れ団子でも作って守衛室の前にそっと置いておこうか・・・などと考えていたらオフィス閉鎖に伴って鎌倉市に土地を寄付するというではないですか!
バブリーな会社はやる事が違うなぁ・・・鎌倉市はもちろん二つ返事で了承・・・取り敢えず一般開放される運びになりました・・・これで潜入の為に痺れ団子を作る手間が省けました!

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上のGoogleマップで分かると思いますが・・・ループ橋を通り建物へと至る道、こういうのワクワクしますね・・・
車の免許のない自分は愛車のヤマハXV1600で颯爽と潜入・・・しようと思ったら守衛がいるじゃないですか!
あれ!?・・・何か間違った情報を入手してしまったのかな?
取り敢えず守衛らしいオッサンに話を聞いてみると、名前と住所、人数を記入しないと入れないとの事でした・・・
なんだよかった・・・取り敢えず入れるのね・・・
記入を終え坂道を登る・・・ループ橋を超えると左側に駐車場があり、もう一段上にも駐車場があり、ビオトープの向かいが正面入り口の様でありました・・・こんな感じになっていたのかぁ・・・

しかし一般開放当初という事もあり、結構人がいます・・・ひっそりした感じを期待していた自分は急に興ざめしてしまい、特に何を見るでもなくそのまま帰ったのでした・・・

それから10年が過ぎた現在・・・何故かちょくちょく足を運ぶ機会が増えました・・・
人も減り、建物もいい感じに廃れて来ています・・・
でも自分は別に廃墟見学に訪れる様になった訳ではなく、車の洗車場所として活用させてもらっています!
軽く拭きたい時などに何となく軽いドライブがてらココへ来る様になってしまいました・・・
静かだし自分も車もリフレッシュできる場所です!

黒だから汚れが目立つんですよねぇ・・・青空駐車なんで一日置いとくとで砂埃で恥ずかしいくらいに汚れてしまいます!
専用ガレージや地下駐車場などのセレブアイテムは当方持ち合わせていませんので洗車に追われる毎日です(笑)
てなわけで野村総合研究所の現在の様子を少し紹介させて頂こうと思います!
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開放日:年末年始(12/29~1/3)を除く毎日
開放時間:午前9時から午後5時まで
梶原バス亭横の入り口です・・・坂が続いています・・・
なんか気持ちいいですね・・・
ちなみに現在守衛はおりません・・・
長年竹の更新がされていない為、このままだと竹林としての趣のある姿を保つ事が出来ないため竹の伐採、タケノコの採取は禁止すると看板にかかれていました・・・別にタケノコは掘りたくないけど・・・
結構掘りに来る人がいるって事でしょうか?
タケノコご飯美味しいですからね・・・でも鰻丼の方がもっと好きです・・・一番嫌いなのは親子丼です!
鶏肉を煮るのが嫌いなんです・・・焼こうよ!
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どーでもいい話をしてしまいましたが、ループ橋を越え更に坂道を登ると到着であります・・・
建物の塗装が剥げて来てイイ感じに廃墟風になってきました・・・後10年放って置けば、その筋の趣味の方達も楽しめる物件になるんではないでしょうか?・・・しかし野村橋って・・・まんまやんか・・・
野村総研6 ビオトープではメダカが元気に泳いでいました・・・
建物も開放したらいいのにと思うんですが、安全面とか色々と問題があるんでしょうね・・・相当大きい建物ですが、お化け屋敷にでもしたら楽しそうかも・・・
鎌倉市は文化教養的な何かに利用しようと考えているようですが、今の所動きはありません・・・
美術館路線が有力ですが、なにぶん鎌倉市も世界遺産登録に向けて色々と予算を使っているようなのでこちらは取り敢えず後回しなんでしょう・・・
でも鎌倉の世界遺産登録は多分無理だと思います・・・
脈々と続く歴史がある訳でもないし・・・寺院建築等もほとんどが江戸時代に再建された物・・・世界的にどうこういう様な代物は特にありません・・・何でこんなに盛り上がってんでしょうか?

自分は少し冷めた目で見守っております・・・そもそも鎌倉の本質的な魅力を海外に発信するのは不可能だと思いますし、その必要性も少ないと思います・・・
外人さん相手じゃ視覚のみでほとんど全てを訴え掛けてくる物件でないと魅力がないですよね・・・
自分が海外行ったとして、物凄い歴史があるけど物凄くショボイ物件を見せられても、その歴史を詳しく知った上でないとイマイチ理解に苦しむかもしれません・・・

それと『海外はイイよ!』という人に限って自国の魅力に暗い場合が多い気がします、逆もしかり!
ドコにボーダーラインを設けて比較しているのか分かりませんが、歴史民俗のグローバルスタンダード化はナンセンスだと思います・・・取り敢えず海外でしょ!まず国内でしょ!両方同時に!

どれが正論なのか答えは無いと思いますが、自分はもうちょっと自国の事を知った上で海外に目を向けてみようかと・・・え?海外行く資金がないだけだろって?・・・いやいや・・・バレちゃったかぁ?
ハワイ行きてぇ~!鎌倉とか別にどーでもいいし・・・ロコモコ腹一杯食いてぇ~(笑)
でもでも、放ったらかしに近い史跡がちゃんと後世に残される様に整備されるのは非常に良い事だと思います!
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颯爽と正面玄関に乗り付けてみました・・・お出迎えはありませんけどね・・・さっき拭き拭きしてあげたので愛車のTTちゃんもペッカペカのご機嫌です!・・・明日には砂まみれになってると思いますけど・・・
ココ洗車機導入してくれないかな・・・ホント・・・あとモスかスタバが入ってくれれば言う事ないんですけどねぇ・・・
別にマックでもいいですよ(笑)

トイレの横には記念碑が建っています・・・
NRI野村総合研究所『創業の地』
1965年4月1日、日本初の本格的な民間シンクタンクとして、株式会社野村総合研究所がこの地に誕生しました。2001年12月、株式上場を果たし、これを記念して、2002年にこの土地を鎌倉市に寄付させていただきました。創業精神である『総合性』、『創造性』、『実益性』を象徴した記念碑を建立し、この精神を後世に伝えます。
                            2005年7月吉日 株式会社野村総合研究所 取締役社長 藤沼彰久

記念碑は正三角形で構成された多面体です・・・この正三角形が『総合性』、『創造性』、『実益性』を表しているんでしょうか?・・・う~ん良く分かりませんね・・・

野村総合研究所というと高額な給料と激務で有名かと思いますが、実際のトコどうなんでしょうか?
30歳で年収1000万は普通に超えるなんて話も聞きますが・・・主要企業4000社の年収(公表)を網羅した年収リサーチでちょっと調べてみます・・・
企業データ(平成24年3月)
業種:情報、通信業
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目6番5号
従業員数:5739人
平均年齢:37.8歳
平均勤続年数:12年
平均年収:1051.8万円
比較的高給な情報通信業(221社)の中でもランキング9位でした・・・30歳時平均年収は802万円・・・普通に1000万は超えてないみたいですが、主要企業(全業種)の30歳時平均年収が449万円ですから、彼等は間違いなくエリートさん達ですね・・・
『海外はイイよ!』とか言いそうだなぁ・・・
仕事キツくて行く暇ないかな・・・
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建物の裏側にはグラウンドへと続く道があります・・・入り口の案内板にあったように道の左側は竹林になっていて物凄い勢いで竹が乱立しています・・・報国寺のそれとは違い、情緒とかその辺の物は皆無です・・・
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至る所にタケノコが生えています・・・掘った痕跡も至る所に・・・掘ったらアカンって書いてあるのに・・・
自分が小学生時代に住んでいた所は山裾で家の前に竹林もありましたんでタケノコ掘りは得意です!

写真の物はもう育ち過ぎですね、ちなみにこの状態だと根っこは左側にありますよ!・・・地面がこんもりとしている所を捜して掘り起こすのが、柔らかくて美味しいタケノコを採るコツだとジイちゃんが教えてくれました・・・
当時教え通り捜していたらモグラを発見しました(笑)
なかなか難しいもんです・・・枯れた笹が積もっている地面・・・こんもりした所はイッパイあります・・・

ところで、タケノコにオス、メスがあるのを知っていますか?
一般的にメスの方が美味しいと言われていますが・・・ちなみに写真の物はオスです・・・
オスは穂先が緑で枝分かれしていて胴が細見の物、食感は固め・・・メスは穂先が黄色で一本にまとまり胴がずんぐり太目の物、食感は柔らか目・・・でもタケノコに厳密な雌雄の別がある訳ではない様なので、単に収穫時期の違いかと・・・

地面に出ていない物をメスと定義しているんではないでしょうか?・・・竹の場合、育ち過ぎの物よりも若い方が柔らかくて美味しいって事でしょうかね・・・
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竹林の中には以前は東屋が建っていたであろう遺構が残っていました・・・かつては社員の憩いの場として利用されていたんでしょうか?
先程の道に戻り少し行くとグラウンドがあります・・・ラグビー少年達が汗を流しておりました・・・
常盤山のハゲ部分はまさにこのグラウンドです・・・そんなに大きくはないですが緑に囲まれた中に不自然なハゲがあるので航空写真などでは凄く目立ちます・・・
野村総研15 グラウンドの端にはハイキングコースへと繋がる道があります・・・
あまり使う人はいないと思いますが、一度くらい歩いてみるのも良いのではないかと思います・・・
源氏山へもタチンダイへも大仏へも行けますよ!
最近は行ってないので分かりませんが、以前歩いた時は分岐が結構あり、案内板等もなく八雲神社裏の荒れ放題の竹林に迷い込み酷い思いをした記憶があるので、行かれる場合は下調べはした方が良いかもしれませんね・・・
帰り際にタケノコ掘りフル装備のオッサンとすれ違いました・・・ダメと言われればやりたくなるんですかね?
そこまでしてタケノコ食べたいのかなぁ?・・・A5ランクの肉が埋まってるってんなら話は別ですけど!
守衛倒して肉掘りまくりの焼きまくりですよ!(笑)
ビオトープのメダカを捕獲している親子もいましたが、ココ結構無法地帯ですね・・・

NRIが鎌倉市にココを譲渡した際に、
当社としても鎌倉研究センター跡地の豊かな環境・景観を損なわないような再活用方策として、研修センター等を中心に方途を検討して参りました。2001年7月に横浜市内に研修センター(YLC)を整備できたこともあり、引き続き他の用途を考えましたが、民間企業よりも公的機関による活用が相応しいという結論に至りました。
2001年12月に、NRIも東京証券取引所第一部に株式を上場することが叶いました。そこで上場記念の一環として、永らくお世話になった鎌倉市に感謝の意を表する意味からも、この土地の寄付という考えに至り、本件を鎌倉市にご相談したところ、快く受け入れていただきました。

とのコメントがありますが・・・
今までありがとう!跡地は鎌倉の為に利用して下さい・・・って、凄いイイ事している感が強い・・・けど、三大緑地のテッペンまで開発して置きながら必要性が無くなったんで最終的に寄付という形で市に丸投げしたとも受け取れる・・・
コレでチャラにして頂戴って事なんでしょうか?・・・寄付っていうとそれだけでイメージいいですからね・・・

永らくお世話になった鎌倉に感謝の意を表するなら元の緑地に戻すのが一番だと思うんですが・・・
エリートのエゴなのか?・・・考えてみればあのループ橋も必要ないのでは・・・
そこまでの斜度じゃないし、人は階段だし・・・あれもエゴなのか?・・・グラウンドも竹林の東屋もエゴなのか?・・・
こんな事細かく言ってるのも自分の庶民的エゴなのか?

何にしても寄付を受けた鎌倉市も10年以上跡地を有効利用出来ていないのは確かです・・・
まぁ今後も自分の洗車場として使わせて頂ければ十分ですけどね・・・
できれば24時間営業のコイン洗車場にしていただけると助かるんですけど・・・検討宜しくです(笑)

《追記》


2013年10月9日、松尾市長は市長選決起集会に於いて、
『野村総合研究所跡地はITセンターにしたい!』・・・と発言した様です・・・
数年前は『自然と歴史と美術の複合博物館』って事で話が進んでいたと思いますが、何故?

シリコンバレーならぬカマコンバレー計画ですね・・・企業を誘致するわけですから180度の方針転換ともとれます・・・
常盤山は静かなままにして欲しいなぁ・・・
野村総研によって緑は既に破壊されてしまってますが、また同じ事を繰り返すんでしょうか?
財政難の鎌倉市としては企業を誘致すれば新たな財源の確保となり、それは喜ばしい事なんでしょうけど・・・
『武家の古都鎌倉』とかいって何やら頑張っていたのはドコのどいつでしたっけ?

しかし、企業が入るとなると一般開放はなくなりそーですね・・・
24時間営業のコイン洗車場なんか夢のまた夢かぁ・・・くそぉ、俺の野望が・・・新たな洗車スポット見つけなきゃ!(笑)

おしまい 
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