鎌倉市手広にある青蓮寺であります・・・境内には特に由緒がある訳ではありませんけど石仏が多く配置されていて中々楽しめる寺です!・・・ 今回はその石仏をテキトーに紹介させて頂こうかと(笑) |
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山門手前には寺の由緒書きがあります・・・
青蓮寺(しょうれんじ)
飯盛山青蓮寺と号し、開山は弘法大師で本尊は鎖大師です、この本尊は鎌倉時代中期の写実的彫刻で国の重要文化財に指定されています。
ん?・・・これだけか?・・・結構歴史のある寺なのに説明があっさりし過ぎな気がするんですけど・・・
てー事で少し補足を・・・ |
飯盛山仁王院青蓮寺・・・青蓮寺の名称の由来は、弘法大師が裏山(飯盛山)で修行していたところ、天女が現れて修行の手伝いをしたんだそうです・・・そして無事修行を終えると天女は大師に一粒の仏舎利を授けて池に消えたんだそうです・・・翌朝大師が目覚めると池一面に青い蓮の花が咲いていたそうです・・・で、青蓮寺(笑)
創建は弘仁10年(819年)、開山は空海(弘法大師)、江戸時代には関東壇林三十四院のひとつに名を連ねた寺格の高い寺であります・・・
寶積院と東福院という2つの塔頭があった様で、当時手広の交差点のあたりまであったとされる広大な境内地を有する青蓮寺の勢力を削ぐ為に建てた物ではなかろうかという話もあります・・・ |
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青蓮寺の隣には熊野神社が建っています・・・
別にこれといった特徴のない手広の鎮守ですが、江戸時代ココを管理していたのは寶積院だったとの事・・・
その後、寶積院が廃寺となり史料が散逸した為に詳しい社歴は分かっていない様です・・・
祭神・・・伊弉冉命、事解男神、速玉男神
現在建っている手広山寶積院薬王寺は平成18年に再建された物でまだまだピッカピカです! |
石柱や石碑には『鎖大師』の文字が目立ちます・・・バス停も鎖大師・・・そうなんです、ココ青蓮寺は通称鎖大師の名で有名な寺であります・・・厄除大師の寺としても人気があり護摩法要に多くの人が訪れます・・・
何故鎖大師なのかというと、本尊の弘法大師像の両足関節が鎖で繋がれていて自由に可動させられる物であるという事に因んでいます・・・
この大師像は弘法自身が彫って嵯峨天皇に奉献した物ともいわれていますがガセでしょう(笑)
鎌倉中後期の作といわれています・・・もともと鶴岡八幡宮の等覚院にあった物で、明治の廃仏毀釈でココへ移されたんだそうです・・・国重文です!
また門前の石柱等に『相州二十一ヶ所』の文字もありますが青蓮寺は第十九番札所であります・・・
他、東国新四国八十八ヶ所の第八十八番結願札所、関東八十八ヶ所の第五十九番札所でもあります・・・
軽い説明はこれくらいにして一気に境内の石仏を見て行きましょう!・・・イイ感じの物もあれば微妙な物も(笑) |
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う~ん・・・みんな顔が同じですね・・・同じ仏師が彫った物と思われますがレパートリー少ねぇなぁ(笑)
番号が彫られていますけどミニ霊場みたいになっているんでしょうかね? |
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銅像が一体紛れ込んでいますが一応貼って置きました・・・ベンチ代わりにも使えそうですね(笑)
お尻に筆が刺さって痛そうですけど・・・あまり罰当たりな事はやめて置きましょう・・・ |
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聖徳太子の立像がありました・・・台座には『聖徳皇太子千三百年記念像』と刻まれていました・・・
繁みの中に建っています・・・山歩きしてる時にこんなのがヌゥ~と出て来たらメッチャ怖いわぁ・・・
さて、次に明王部を見て行きましょう! |
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愛染明王がメッチャかっこいいですね!・・・迫力もあります!・・・獅子頭もドコとなく愛嬌のある顔立ちです・・・
そして着色された不動明王・・・これはどーかな?・・・なんか憤怒相が少し間抜けというか・・・
じっと見ていると関ヶ原ウォーランドに代表される浅野祥雲作品に近い物を感じてホノボノ気分に(笑) |
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これはセンスを感じさせる不動三尊でした!・・・迦楼羅炎を背部にある楓紅葉で表現するとは!
お主中々やるのう・・・石仏のデキには関係ありませんが、自分が一番印象に残っている一体であります!
両脇にいるのは、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制咤迦童子です(せいたかどうじ)・・・
不動明王には八大童子と呼ばれる眷属がいますが三尊形式の場合はこの2人が脇侍を務めます・・・
矜羯羅童子は合掌、制咤迦童子は武器を手にしているパターンが多いですが、ココもご多分に漏れずそのパターンを踏襲している様ですね・・・
さて、最後に色物を見て行きましょう! |
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別に色物という程の物ではありませんけどね・・・女性ウケを狙ったかの様な和み系の地蔵・・・ |
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これ嫌いなんですよねぇ~自分・・・
媚び売りやがってコノヤロー!(笑)
自分の場合やり過ぎのボーダーラインが一般の方より低いんだと思います・・・みんなこれ位なら『あらカワイイ』で済むと思うんですよね・・・
でも、もしこれが所謂アキバな方々が好む萌えな地蔵だったらどーでしょうか?
『う~ん・・・』ってなりますよね? |
自分の中では和み系地蔵は、その萌えのカテゴリに属しています・・・受け入れ難し!
境内ではあまり見たくないし意味も良く分かりません・・・何なんでしょうコレ?・・・大黒様はしょうがないけど・・・
でも青蓮寺には更に訳の分からない物があります・・・ |
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五輪塔童子・・・ラッキーカラーは黒だそうです(笑)・・・もう逆にココまでされると許してしまいます・・・
動物供養墓の所にはせんとくんをパクッたかの様な童子もいました・・・
寺の方が発注すると思うんですけど、何を思って発注したのかだけが気になるトコロであります(笑) |
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よく石屋の前にこの手の石像置いてありますよね・・・
それにしてもドラミちゃんの完成度低すぎでしょ!
やっつけ仕事過ぎますよ(笑)
これも発注したんでしょうか?・・・もしかしたら懇意にしてる石屋がくれたのかも知れないですね・・・
いくらなんでも買わないでしょコレ?
意外と高いんですよねぇこーゆーの・・・
自分が住職だったら、こんな変なの置きたくないですよ! |
石屋の寄付を断り切れず仕方なく置いてるのかな?・・・そーであって欲しいな・・・
良くも悪くも楽しめる寺であります・・・今回石仏だけを紹介させて頂きましたが、別に石仏だけがこの寺の見所ではありませんからね!・・・他にも見所はありますんで、くれぐれもこのページだけで判断はなされません様に(笑)
なんか五輪塔童子にすっかり気力を奪われてしまったので今回はこの辺で(笑)・・・次回は頑張ろう!
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おしまい |